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ふく百話(37)

「ふくのまつり」

ふくに関連するまつりについて皆さんいくつ知っておられますか。下関に限っていえば大きなイベントは4つです。ただし最近は下関ふく連盟以外にも様々な取り組みが行われています。そしてふくだけでなく、ふく・くじら・あんこうと水産下関三大ブランドと連携した取り組みもあります。

(1)ふく供養祭
なんといっても歴史が長く業界に影響が大きいまつりです。歴史は古く第1回は昭和5年です。ふく供養祭については第25話で紹介しましたので今回は簡単にします。毎年4月29日に南風泊市場にて開催されますが現在南風泊市場は高度衛生化対応の魚市場へと建て替え工事中です。加えてコロナ対応で今年は魚市場と仲卸人で供養のみ、ささやかに行われました。ふくで大いに儲かった時代には東京のお客様がひいきの相撲取りを伴っての下関入りでした。昭和60年、第46回ふく供養祭。この年は源平800年祭と重なり放駒親方、大乃国、北の湖、元大関4名などが出席、盛大でした。

(2)ふくの日まつり
2月9日南部町、恵比寿神社で神事が行われます。境内に「ふくの石像」が安置されています。関連して2月11日の祭日に南風泊市場にて「ふくの日まつり」が開催されます。「ふくの日」制定は昭和56年(1981年)2月9日です。石像設置は昭和55年11月で小野社長の発案です。ふくの繁忙期は年末です。業者は注文に応じきれないくらい忙しいです。「ふく」で年末年始を過ごそうと思う方が多いのです。しかし年が明けると注文も急に下火になります。小野社長はふく業界にもう一度、繁忙期を作ろうと、ふくの一番美味しい2月の「ふくの日」を考えついたのです。また2月は海が荒れやすく海難事故が多かったことから航海安全を祈願する意味もありました。身近に小野社長のアイデアに接していた私は魚市場の社長として常に業界のことを考え続けているからできた仕事だと思いました。平成9年から始まった2月11日の南風泊市場での「ふくの日まつり」は毎年3万人を超える大盛況です。第1回は札幌雪祭りに「ふくの雪像」を出展しました。

(3)秋のふくまつり
9月29日、いよいよふくシーズン開幕のまつりです。第1回は昭和54年(1979)9月。併せて下関ふく連盟主催の「ふく刺身展示会」や「老人施設慰問」も始まりました。これら全て小野社長の発案です。当初のイベントはシーモールで行い500人の刺身即売から始まり1千人、1千5百人と毎年増加、その後は亀山八幡宮旧バルコニー(現在の平面駐車場)で行い終日賑わいました。

最近は関係者を招いて亀山八幡宮にて神事、ふく刺し配付が行われます。

(4)さかな祭り
第1回は昭和58年(1983)11月23日。令和3年は39回目でしたがコロナで中止でした。主催は下関商工会議所、下関さかな祭実行委員会です。水産振興協会、両魚市場、仲卸人組合、水産関連業者、飲食業界が中心となり下関漁港で開催されます。第1回はシーモールで開催されました。スタッフの一員としてお手伝いしました。当日はすごい人出で景品を渡すのに殺気立っていて恐怖を感じました。2回目から教訓をいかし下関漁港へ会場を移動しました。

魚まつり会場の名物は「スーパージャンボふく鍋」です。1万人分は作れるステンレス製の大鍋です。商工会議所青年部が東北地方の「いも煮大鍋」を真似て制作しました。現在は2代目、初代は鉄製でした。昭和62年から平成27年まで継続されました。さかな祭りと同日開催で、下関農業まつり(海峡メッセ広場)、リトル釜山フェスタ(グリーンモール)があり終日にぎわっています。市長時代は各会場であいさつと試食がありました。水産、農業、韓国、それぞれ特に応援していた関係で楽しいまつりでした。

忘れられないエピソードを1つ。小野社長の生前、唐戸市場の建て替え、その跡地に観光魚市場を建設する構想がありました。小野社長はそれを見込んで観光魚市場の先進地である韓国。釜山のチャガルチ市場と姉妹縁組しました。

私は日本側の事務局長でした。韓国語で「ふく」はポゴ、鍋はチゲです。何度か韓国式のふく料理を頂きました。互いに交流を重ね下関最大の水産祭り、さかな祭りの見学となりました。大型貸し切りバスで博多経由で来関されました。ふくなべやふく刺し提供で盛り上がっていたのですが、そのうち団長が顔色を変えて私を呼びつけました。通訳によると会場に飾ってある万国旗に韓国の旗がない、我々を招待しておいて、この非礼は何たることかということでした。団長のイ・スンジェ氏はテコンドーのチャンピオンです。韓国、特に釜山の人は短期だと聞いていました。そのままぶん殴られるかと思いました。主催者事務局と共に平謝りしました。翌年から会場道路を横断する大きな韓国国旗と鮮魚輸出国の中国国旗が掲げられました。それにしても万国旗に一番近い隣国の国旗がなかったのは残念でした。これがご縁で組合長とは親しくなりました。釜山に仲間と訪問した時、私は市議会議員でした。日本の仲間に中尾友昭を私からもよろしくお願いします、と言っていただき感激でした。市長に就任してからは姉妹都市・釜山を毎年訪問しました。チャガルチ市場の魚まつり、蔚山のくじらまつり、朝鮮通信使パレード。チャガルチ市場の建て替え計画があり組合長は新たな賑わい作りを思案しておられました。日本では回転すしがブームですとお伝えしたら良いアイデアをもらったと喜んでおられました。韓国ではふく料理は元気がでると人気があります。私がご馳走になったチゲには皮付きのシマフグがぶつ切りで入っており、とげはそのままでした。これでは皮は食べられません。しかしスープとキムチは最高の味でした。

下関市イベント情報のご案内。下関市農林水産部水産振興課(ふくを担当しています)の所管で「下関ふく フォトコンテスト」開催中です。期間は1月1日から2月13日。下関市水産物プロモーション事業です。以下、下関市HPからの紹介です。

「ふくと一緒に至福・幸福の瞬間をカメラに収めよう」下関ではお魚のふぐのことを、福を呼ぶ魚として「ふく」と呼びます。そんなふく料理に舌鼓を打っている様子、可愛いふくの人形を抱いている様子など、至福・幸福を感じさせる写真を対象とした第2回フォトコンテストを開催します。ツイッターやフェイスブックで参加して下さい。賞品紹介。金ふく賞は豪華ふく刺し、銀ふく賞は下関ふくしゅうまいとふく茶漬け、福きたる賞はふく茶漬けです。