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ふく百話(53)

「イタリア・ミラノでふく刺し」

2015年5月、イタリア・ミラノで食をテーマにした世界博覧会が開催されました。日本館も立派な施設が建設されました。イベントの中で24日は山口県の日でした。山口県と言えば最大のブランドは「ふく」です。山口県の要請で下関市も参加しました。市を代表して市長、議会を代表して議長、業界代表の松村ふく連盟会長が出席しました。山口県側は村岡知事と畑原議長です。村岡知事は流ちょうなイタリア語で「日本にこられるときは、ぜひ山口までお越しください」と挨拶され、喝さいを浴びました。あまりに上手なので知事に伺ったところ、イタリアへの飛行機の中でずっと練習をしてきたと言われました。

ヨーロッパではフグの輸入が禁止されていますのが、万博限定の特例措置により初めて持ち込みが許可されました。当日のステージでは、まず山口県調理師代表による「ふくさし実演」、鶴盛りや菊盛りの披露がありました。来館者にはふくのカルパッチョが振舞われました。

ふく処理士免許を持っているということで下関市長にも出番がありました。

ミガキふくや包丁、大皿は山口県から特別便で持ち込みです。ステージに上がることには慣れていますが、外国人がほとんどの中で注目されながらのふく刺し実演はさすがに緊張しました。手が震えて、いつものように薄く引けないのです。何とか3周作りましたが真ん中の花びらを作る技術はまだまだ未熟でした。

下関では皿の真ん中の穴が開いたところは細かく切った皮を拡げれば、一応菊盛りになるのです。現地では規制の関係で皮の持ち込みができなかったと言われ、またびっくりです。何とか刺身だけで完成させましたが、前で見ていた親しい畑原議長から中尾市長、今日の刺身はずいぶん厚いねと言われました。私が作ったものはお客様に試食させることはできず廃棄処分といわれました。次の予定でその場を離れました。関係者が処分したか裏で食べたのかはわかりません。

博覧会は10月31日まで開催され、日本館では全国35の自治体が各地の魅力を披露しました。現地でふく文化などを説明した松村会長らの帰国後の報告によると、会場での反応に手ごたえはあったものの実際にヨーロッパへの輸出はハードルが高く、今回のことで規制緩和などの展開が期待される可能性は低いということでした。しかし、海外から日本を訪れた外国人にはふくを召し上がっていただけるよう、努力の継続が大切です。民放で「YOUは何しに日本へ」という番組があります。最近2回、「神秘の魚、ふく」を食べに来たという外国人がいました。一人は東京のふく料理屋で食べたものの、もう一人は本場下関まで探求にこられ神秘の魔魚に感動していました。下関ふくは業界だけの「ふく」ではありません。市民皆さんの応援あっての「下関ふく」なのです。