2026年 10月
日 月 火 水 木 金 土
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
今日
休業日
2026年 11月
日 月 火 水 木 金 土
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30      
休業日

※土曜、日曜、祝日は定休日のため
お電話でのお問い合わせはお受けできません。
メールにてのお問い合わせは、翌営業日のご返信となります。

 
トップ > ふく百話 > ふく百話(81)

ふく百話(81)

「ふくの殿堂 ふく楽舎」

彦島・南風泊市場の一角に「ふく楽舎」があります。�衒娠枉ε垢隆慙�会社です。設立は1996年(平成8年)11月。社長は平越商店三代目の平尾泰範氏です。

天白ひらこしの「天」は天然トラフグの「天」、「白」はトラフグの尻ヒレが白いので通称「白」。すなわち「最高のふく」を表すことばです。

このお店は二代目の平尾光司さんが「下関ふく」の発展を願って建設したものです。「下関ふく」を見る、学ぶ、味わうをテーマとしたアミューズメント施設を目指しています。ふく楽舎は平尾光司さんとふく名人の西山正巳さん、このお二人の思いが詰まった施設です。平尾さんは尊敬する先輩、また市場のお客さまです。奥様の瞳さんとともにおしどり夫婦として有名でした。瞳さんはセリにも参加、その後のミガキ加工・選別において業界を代表する「目利き」です。西山さんはふぐ処理師・中尾友昭の先生でした。下関商業高校同窓会所有の下商会館・ふく旅庵(日和山)の代表でした。施設完成後は広畠支配人の営業力で発展しました。活きトラフグ8千匹の畜養施設、ふく資料展示文化施設、体験施設があります。以前紹介した三輪さんの「ふく群図」の展示もあります。

市長時代、この施設を大いに活用させて頂きました。下関市長とふく楽舎で料理教室。面白文化塾。初物・天然とらふくと養殖とらふくの食べ比べ「利き河豚、味比べ」の会等、シーズン中いろいろと開催されました。

北大路魯山人の「河豚の旨さというものは、実に断然たるものだ、と私は言い切る。これを他に比せんとしても、これに勝る何物をも発見し得ないからだ」というふく賞賛の言葉が記された案内状が毎年届きました。

市長としても新規採用職員の研修打ち上げ、ふく料理教室。年末の公務納め後の部長会ふく料理教室忘年会。市民対象のふく料理教室を開催し、自分の作品が写真印刷された下関市長(山口県ふぐ処理師)名の修了書を発行しました。

8年間の在任中、毎年ふく料理教室を行いました。一流の調理人は物言わず黙って刺身作りに集中します。反対に講演者は刺身はできないのに、いろいろなふくの話をします。私は刺身を引きながら講演者のように話をすることができる特技があります。中途半端と言えばそれまでですが、市民への普及を考えるならそれで良いと思っていました。

また料理教室では一人にミガキ1匹です。一人で一匹は多いので片身は自宅へお土産です。各部長は自宅に帰り、市長に習ったように刺身を引くと家族に喜ばれました。奥さんからふくの土産が付く市長料理参加は歓迎されますと部長からお聞きし、嬉しかったです。それでも中には豊前田に繰り出し片身のふくをどこかに忘れた幹部も時々おられました。

東京組の部長にもたくさんの思い出があります。中でも忘れられない部長は国土交通省から出向して下関市港湾局長を務めた西村局長です。市長主催のふく料理教室を受講した年の年末にミガキを購入して帰省しました。奥さん、小学校の子供を交えた家族の前で市長直伝のふく刺しを披露したところ、お父さんがふく刺しを作ったと大盛況だったそうです。年明けにそのことを報告にこられました。その後、その熱心な弟子にふく刺しは「さしみ皿」によって味が増しますと伝え有田焼の絵皿を1枚、プレゼントしました。

西村局長時代、岬之町コンテナヤードから沖合人工島へ港湾機能を移転することが重要課題でした。業者からの反対を押し切って実現しました。中尾市長が決断、覚悟しましたので私も腹をくくりましたと、後日談です。

その後、人工島は発展し韓国との貿易拠点、アフリカ向け中古自動車基地、アジア最大の旅客フェリーが着岸できる港、市内最大の工業団地に成長しました。

趣味が野外活動で一人でテントを背負い山中でキャンプするなど自然派でした。東京の国土交通省に戻りしばらくして手紙が届きました。家族の理解を得て国土交通省退職。ライフワークであるカメラマンになりますとありました。

中尾市長との思い出に人工島と下関ふくとの出会いがありましたと書かれてありました。現在、プロスポーツカメラマンとして活躍中です。

ふく楽舎での出会いが縁の西村元港湾局長です。