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ふく百話(82)

「ふくのモニュメント」

「下関はふく」のまちなので街中にふくのモニュメントがあります。まず代表は亀山八幡宮(中之町)、唐戸市場向かい側の「ふくの像」です。世界一の銅像(富山県・高岡市で制作。台座は中国・青島産)です。下関駅前、バスターミナルの一角に「群泳するふく像」金属製の銀メッキ、近くのNTT電話ボックス上にはふく像の小型が設置してありました。南部町の恵比寿神社には石膏つくりの「ふく像」、関門国道トンネル門司側入り口は「ふくの大きな口」です。中国自動車道下関インター出口と料金所の「ふくモニュメント」。

市内マンホールの蓋にふくデザイン。亀田市長と江島市長時代の2種類あります。亀田市長時代のエピソードです。職員が下水道の蓋は多くの人々がこの「ふくデザイン」の蓋を踏むことになるがよろしいでしょうかと尋ねました。

亀田市長はそれで結構と答えたそうです。このマンホールの蓋は唐戸商店街の国道側歩道、唐戸バス停近くにあります。江島市長の時は市のシンボルマークに「ふくふくマーク」が決まりました。下関市の「し」と「関門海峡」をあらわし、それがふくの顔になっています。現在も使用中のマークです。

春帆楼(阿弥陀寺)玄関のふく石像、みもすそ川別館のふく像。
菊川町から旧市内への入り口に「ふくふくマーク」歓迎看板。
天白ひらこし(南風泊市場)の入り口に、ふく像、ふくの日時計。

南風泊市場の活魚センター入り口のふく石板(山頭火の詩が刻んであります)。南風泊水産加工団地入口のふく像(山口県、平井知事の発案です)。唐戸市場(唐戸町)のふくセリ風景像と市場内の「大ふくみこし」、唐戸市場一番の看板です(松村社長時代、馬関まつりに登場した発泡スチロール製です)。カモンワーフの写真撮影用、ふく像大・中・小(強化プラスチック製)。新下関駅前の「ふく笛の塔」、駅構内のジャンボふくなべ、ふくデザイン。世界一のふく水族館、

海響館は「ふく」だらけです。
これほど様々な「ふく」に溢れたまちは日本中で下関以外、ないと思います。

市外ではふく延縄漁業発祥の地、周南市粭島入り口のふく石柱像、下関ふく育ての親である中尾勇さんが和歌山県・高野山に建立したふく石像、中尾さんの自宅庭にも「ふく像」があります。東京・上野不忍の池のふく像、外国は姉妹都市アメリカ・ピッツバーグ市公園の「ふくの像」亀山八幡宮の10分の1の大きさです。私がざっと数え上げただけでもこれだけあります。

ふく・くじらはもっと増やすべきです。他にお気づきがあれば教えてください。
下関では、何にでもふくを付ければ「下関みやげ」になります。

モニュメントに加え「ふくグッズ」について。下関では数えきれないほどの民芸品、お土産品、菓子類があります。私の母の話です。母は95歳、施設に入居しています。少し認知症がありますが元気で過ごしています。長男の私が行くと喜びます。コロナ対策で部屋に入ることはできませんが、部屋には私の市長選挙ポスターが貼ってありますので息子の顔は忘れません。

その母が入居した時、兄弟で一年近くかけて母の自宅を整理しました。小野英雄が兄、私が同じ魚市場に勤務していたことで「下関ふく」に対するこだわりがあったようで、ふくの器、置物、キーホルダー、風呂敷、封筒類、ふくがデザインされた様々な紙類等、妻に言わせるとその数なんと、数百点でした。

4人の兄弟に分けましたが、母のふくに対する特別の思い入れを感じました。
また魚屋で料理人であった父親の形見の有田焼大皿と包丁はいまでも、ふく料理に大活躍です。

余談ですが12月に入り「ふくの会」の機会が増えています。毎年9月にシーズン入りし、私のふく刺しの腕は徐々にスピードを上げていきます。

先日も顧問先の懇親会で25人のふく刺しを作りました。準備に少し時間がかかりますが、ミガキの片身で一人前一皿を作る時間はわずか5分です。

その腕が最高になるときが年末年始です。包丁は父親の形見と昔、隣人にもらった玉鋼、奥出雲の刀包丁です。年末、市役所OBの皆さんと毎年作ります。

下関では晴れの日は「ふく料理」です。プロの技や家庭料理でお楽しみください。